ピピーッ!! 「っ!恭介!!」 試合が始まってからまだ30分も経ってないのに、もう何度もファールを報せる笛が鳴っていた。 その度に倒れているのはうちの選手で、相手校には数枚のイエローカードが出ている。 中でも恭介が倒れる回数が圧倒的に多い。 会場には不穏な空気が流れていた… 「恭介を狙ってるんだ。昨日の件で目を付けられた」 「それって…わざとってことですか?」 「ああ。他のファールも主力の小野田と柏木ばっかだし」 先輩は持っていたメガホンをギュッと握り締めた。