その後、何をしてても先輩が気になって仕方がなかった。
やっと状況は理解出来たけどまだわからないことがあって、頭の中はこんがらがっていた。
先輩は、賭けに負けたくないから本気で戦うって言ったんだと思ってた。
賭けに負ければ、サッカー部に入部しなければならないから。
だけど、それは違うの？
何だかスッキリしない。
だけど練習中の先輩のキラキラした顔を見るとそんなのどうでもよくなる。
そんなことより先輩が確かにここにいることが嬉しかった。
「ま〜た桜井君のこと見てる」
若菜先輩がニヤニヤしながら私の腕を突ついてきた。
