「奏人!!!」


柏木先輩が声を上げたと同時に部員達から歓声が湧き起こった。


「まじかよ!」

「桜井先輩!」


皆が先輩達の元へ駆け寄って行く。


どうして?

何が起きてるの?

何で先輩がここにいるの?


頭が混乱して足が根が張ったように動かない。

私は呆然とその様子を眺めていた。