さくら色 〜好きです、先輩〜


恭介…


恭介はいつも私の味方でいてくれた。

どんな些細な事でも親身になって相談に乗ってくれた。

意地悪でよく言い合いになっちゃうけど、本当は優しくて頼りになっていつも守ってくれてたの知ってたよ。

恭介といるといつもいつも楽しくてお腹がよじれるほど笑って。

何をするにも三人一緒で…


ここが私の居場所だった。


どうして皆が幸せになれないのかな…

傷付けたくないのに…

大好きなのに…


私には慰めることも涙を拭ってあげることも出来ないなんて。


もう今まで通りの関係には戻れないの?

今までのように三人で馬鹿騒ぎ出来ないの?

もう恭介は私に笑い掛けてくれない…?


私は公園の入口で立ち止まった。

恭介との思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。


恭介。


恭介…


ごめんね。


私はひとり、閑散とした住宅街を泣きながら歩いた。