さくら色 〜好きです、先輩〜


自分に自信なんてない。

いつ自信が持てるのかもわからない。

桜井先輩みたいに飛び抜けてサッカーが上手いわけでも人を惹きつける何かを持ってるわけでもない。

俺はまだ子供で余裕なんてこれっぽっちもないし嫉妬もする。

先輩に優ってるとこなんてないけど、これだけは言える。


葵を想う気持ちは誰にも負けない。


あいつが俺を見ていないことぐらいわかってる。

だけど最後まで諦めたくない。


俺はゴール前で必死にボールを追いかけてる葵を見つけた。

この試合、絶対に勝ってもう一度伝えよう。


葵が好きだ、って…




*恭介side*終*