さくら色 〜好きです、先輩〜


「葵はそのままでいいの。自分の気持ちに正直でいればきっと先輩に伝わると思うよ」

「さとみぃ〜!!」


嬉しくて里美に思いっきり抱きついた。

やっぱり親友って最高!

言葉にしなくてもわかってくれる。

私の欲しい言葉をくれるんだ。


先輩の寂しそうな顔を見るたびに不安になってた。

開きかけてくれた心をまた閉ざしてしまうような気がして…

どうしたら癒せるのか考えても答えなんて出なかった。


だけど、里美に言われてようやく気付いた。


私は私のままでいい。


正直に、ありのままに、先輩に気持ちを伝える。

そうしたらいつかきっと、皆と私の想いが届くよね。