それからも西原さんとは今まで通り、すれ違っても話す事はなかった。 そして時は過ぎ、卒業式。 俺は最後の手紙に第二ボタンを入れた。 西原さんに貰ってほしかった。 俺は県外の高校に行ってサッカーに専念する。 だからこの気持ちは言葉にしないで、俺の中に大事に仕舞っておくことにした。 第二ボタンには言葉に出来ないこの気持ちと感謝の意味を込めた。 彼女は俺の光だった。