「なるほどな。ヤツはやはり来たか。で、オヤジ。研究部はどうする?」
「そうさなぁ、引き続き研究をさせよう。」

藤林財閥!
世界的大財閥なこの藤林にはありとあらゆることを研究する機関がある!財閥研究部はブードゥーキングダムの肉片を強烈な紫外線下でその生態を研究、そして新たな何かを得ようとしていた!

「藤林総理!いや、藤林総帥、研究結果が出ました!」
「ほう、出たか。」
「ヤツがしていたペンダントは古代マヤ文明のものと見て間違いないでしょう。そしてヤツの肉体を調べた結果体表の細胞には消化気管がありそれを任意で開いて消化するようです。また消化には段階があり触れる、取り込む、消化液のステップを踏むことが明かされてます。なお個体差があるようですが弱点は紫外線と見て間違いないでしょう。また消化液を出している時これを封じるには消化できないものを介する必要があります。またやつらを討滅するには紫外線が有効ですが個体によってはダメージを与える程度にとどまる可能性もあります。」
「つまり完全な有効打はないって訳だな。」
「その通りです。」
しかし参ったなあ、全体的な決定打がわかんねーんじゃあどーしよーもねーだろ。
「そーいやアレはどうなってる?」
「ほぼ全種完成してます。あとは量産をするだけです。」
あれがどこまで使えるか・・・しかし報告書のデータによると化神だけじゃあ倒せねー!さて、どうしたもんかねぇ。
「アレの完成を待つ!だが完成前にまた襲来があるだろう、その前に何らかの手を打たねばならん!確か古代マヤ文明のペンダントと言ったな、なら古代マヤ文明の古代人とヤツらは何らかのつながりがあったに違いなかろう!古代マヤ文明は古代文明としては最も宇宙と縁深い国じゃからのう。」
ヤツらは宇宙から来た。古代マヤのペンダントがあったんならマヤとも関わりも強い!
「これより南米マヤ遺跡にてヤツらに関わりあるものすべてを調査せよ!各国大使館および各国の首脳陣にはワシから連絡をつけ案内人もよこしてもらう!杏香や恵里菜やらにいつものよーに調査をやらせんのは有事の際に日本を守れんしのう・・・なら正豊、行ってくれたまえ」
「おい!会社はどーすんだよ!」
「藤林グループはワシが代わりに見といてやる!たまにはご隠居様が会社を預かるもの悪くなかろうて」
「だがよぉ・・・」
「つべこべ言わずに行くんじゃ!」
「わ、わかった!ほんじゃあ親父、会社を任せたぜ!あと研究チームから歴史、取り分けオカルトや古代文明について詳しいのをいるだけつけてくれ」
「おうともよ!」