恵里菜のヤツ、あんな的確に指示をだせるようになってたのか・・・血は争えないな・・・
「しかし指示が的確だったな。で、都瑠茅恵里菜この肉片をどうするんだ?」
「まって、今エリーに替わる。容器からはエリーが考えてたから。」
「そうか。」
「お待たせ。あの容器に寅珠さんが入れる、それを報告書と共に提出する。その後肉片を研究しまたこの手の敵が来ても対応できるよう準備する。それっきゃあない。」
「わかった。」
「杏香姉ちゃん、記録係が不在だから代わりに記録を。」
「任せな!」





ー記録ー
オーストラリアシドニーに飛来した隕石には未知の生物がいた。ヤツをここではブードゥーキングダムと仮称する。
まず隕石周辺の変死体だが、これはブードゥーキングダムに触れたことによるものである。触れると生気(命)を吸い取られる。その際の副作用でミイラ化する。また、死体の一部欠損は、ヤツが体表から消化液を噴出し触れたものを消化しつつ取り込むからである。また、肉体はゴムのように柔らかく、衝撃を包み込む分散する。有効打を決めるには分散できないものを介して直接攻撃する必要がある。また、日光を浴びて体の一部が蒸発したことから紫外線に弱いと仮定可能。事実ブードゥーキングダムは紫外線を浴び石化した。これは恐らくは紫外線による死亡を防ぐための防御、仮死状態であると判断できる。