とある学園にて


などと予想していて彼を見ていたら、彼の口がもうしわけなさそうにわずかに開かれ、遠慮がちに聞いてきた。

「なぁ依紗那。邪魔にならないならここで練習見ててもいいか?」

「いいけど。面白くないよ?」

と返事をしたらトランペットを眺める子供のように目を輝かせ、声に熱を持たせながら私の言葉を軽く否定する。

「そうでもねーよ。初めて見るし、興味あるし」

「そう。」

そんな彼にこんなそっけなく返事をしてしまい、軽く罪悪感を感じたが、すぐに気持ちを切り替え練習再開。やることはさっきと変わらない。ただ変わったのは彼が見ているということだけ。

背中を軍隊のようにぴしっと伸ばし、的を見る。そこから弓を構え矢を弦へ。頭の上に構え一気に弦を絞りながら胸の高さへ持っていき、的を狙い、射る。


ひゅん・・・・ぱすっ


矢は的のほぼ中心を射ぬいた。

彼がおぉーと感嘆しているが、私はまだ弓を構え、射る。


ひゅん・・・・ぱすっ


ひゅん・・・・ぱすっ


ひゅん・・・・ぱすっ


ひゅん・・・・ぱすっ


ひゅん・・・・ぱすっ・・・・