フフフ…///今日もかっこいいなぁ……
にやけてしまう口元を両手で抑えて顔が真っ赤になる。
…あ。今ジュース溢した。
おっちょこちょいだなぁ…
ああ…私があなたの高校の生徒だったら迷わずハンカチであなたの溢したジュースふいちゃうのになぁ…
フフフ……
フフ…
「みーなぎっ!おはよっ!また桐高の人見てるの?」
後ろから茶色いロングヘアがよく似合うスタイルの良い女の子が体当たりしてきた。
あ、そうだ。
私の名前は田沼 美凪
中坂高校二年生。隣の桐高(キリコウ)の男の子に半年前から片想いしてます!
そして今話掛けてきたのは私の親友 工藤 あみ
唯一私の恋を知っている子。
「美凪ーあいつの何処がいい?くせっ毛だよ?くせっ毛」
あみは毎日これを言う。
「そこがいいのっ///」
私も毎日変わらずこう返す。
「悪趣味~…話した事あるの?」
「ないよー。」
あみは少し呆れたように溜め息をついた。
「ないってあんたねぇ…」
私は見るだけでいいのっ!
見られるだけで満足なんだ。
