「落ち着いたか?」
私はコクリと頷いた。
「で、今さっきなんで逃げたんだよ?」
えっ、いきなり!?
「なんとなく…」
い、言えるわけがない。
翔が好きだった事に気付いて泣いてたからとりあえず逃げたなんて。
「で、教室帰ってみたら気分悪くて帰ったって聞いたし」
「明らかお前気分悪そうじゃなかったから、なんかあったのかと思って家行ったら帰って来てないって言うし…」
「で、必死に捜してたらオッサンに絡まれてるし」
「それで俺言いたい事が――」
はっ、
忘れてた!
嫌だ!まだ口からは聞きたくないっ!!
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