「てめぇ、汚ねぇ手でこいつの事触ってんじゃねーぞ」
「翔!?」
何でここにっ…
「早く行け。でないと警察呼ぶぞ」
さっきの気持ち悪いオッサンは、翔の怒りのオーラに負け走っていった。
「お前何ですぐ叫ばないんだよ!?人ごみだからいくらでも助けは呼べただろうが!!」
ビク
また恐い声。
「…ご…ごめんなさ…」
涙がまた溢れ出してきた。
「ちょっ!ごめんきつく言い過ぎたっ、だから泣き止めって…」
ジロジロと視線がささる。
「一旦帰るぞっ!!」
多分、翔が私を泣かしてる様に見えていたんだろう。
翔はその視線に耐えれなくなり私を引っ張って走った。

