私は愛。
マリアの最高の友達!
自分で言うのもなんだけどね・・・。
マリアが悩んでいるときは
いつも私が助けてあげるの!
あぁ。
私って良い子!!

私は彼氏がいる。
同じクラスの拓。
中1のときに告白されて付き合った。
だって気になってたんだもん!
かっこいいし
頭良いし
スポーツできるし・・・。
最高なんだから!

「ねぇ。愛。
拓のどこが良いの?
わかんない!」

私は飲んでいたポカリを吹き出しそうになった。
今は中2の冬。
マリアが小野と付き合ってから結構たった
部活帰り。

「なによ?!いきなり!?
そんなこといきなり聞かれたら
びっくりするじゃん!
ポカリ吹き出してあんたの顔にかけるわよ!」
「やめて!汚い!」

マリアは手でばつをつくって拒否した。
そんなところもかわいい!
さすがは私のマリア♪

「で、私の質問に答えてよぉ~!
どこがいいの?!
はやく教えなきゃ
私もポカリを愛の顔に吹き出すわよ!」
「え!?汚いから嫌。」

私達はいつもこの調子。
自分的には仲が良いと思う。

「かっこいいし。」
「どこが?」
「頭良いし~。」
「愛も頭良いじゃん!」
「スポーツ出来るし!」
「テニスヘタですけど。」

私の言うことにいちいちつっこみをいれてくるマリア。
いやいや!
あんたが言えっていったんでしょうが!
つっこむな!

「まぁ~・・・。
愛が幸せならいっか。」

マリアはため息をついてそう言った。
マリアは優しいね。
私の幸せを優先してくれるなんて・・・。