あんまりにもオレが落ち込んでるように見えたのか?


「 好きって言ってくれてありがとう。
でも…ごめんなさい。
先生が好きなんだもん。 」


希望ちゃんの顔は
恋する乙女って顔になっている。
オレがいつも見ていた顔だ。
めちゃくちゃかわいい!


「 うん、知ってるけど…。
オレが二ノ瀬を好きなこと、
忘れないでほしいなぁ。 」


その会話でオレたちは教室に戻った。

あいつを熱く見つめている希望ちゃんを
オレはずっと同じくらい熱く見つめていた。



希望ちゃんが知らない。
あいつの姿をみる前に、
希望ちゃんの気持ちを
あいつから反らしてあげたい!

オレじゃなくてもいいから…
あいつ以外なら…。


ねぇ、神様。
希望ちゃんを悲しませないように
あいつをキライになるように…
どうか…
どうか、お願いします。



「 そうだ!
祐光さん、この点数はマズイから…
教科室へ放課後くるように、以上。
今日は、これで終わり! 」


祐光 聖莉さん…
今日も、あのこは…。





end