「 雄大… 」


「 … 」


呼んでいるのに止まってくれない!
そんな雄大見たくない!

私は雄大の背中に抱きついた。


「 雄大…
私、津田しのぶは初富雄大のことを、
ずっと前から大好きなの!
だから、他の女の子のところに行かないで! 」


雄大の制服が私の涙で濡れていく
止めたくても止まらない。


「 オレだって、
しのぶしか好きじゃないよ。
だから今まで通り毎日一緒にいよう! 」


その言葉ちゃんと顔みて聞きたかったけど、
今の自分の顔も恥ずかしいから、いいや。


「 なぁ、
しのぶ手をつないでいい? 」


私は雄大の背中からはなれて右手をだした。

ずっと
はなさないでね!
と気持ちをこめて。





end