「 話があるなら、ここでして!! 」


いつになく強い口調の私に、
かなりあせっている拓武。


私は自分にとって悪い話だったら、
すぐに立ち去ることができるから
ここが良かっただけなんだけど。


「 じゃぁ…
俺たち友達っていうの
やめようか…。 」


やっぱりきた!
私にとって悪い話だった。
私にも女のカンってあったんだ。


「 夢叶…。 」


何か言いかけてたけど


「 そっかぁ…
わかった…
そうだね…
よくわかんない関係だもんね、私たち。
うん!わかった。
今までありがとう。
楽しかったよ。
幸せだったし…。 」


泣かないようにそれだけが必死で。
でも涙がこぼれてしまった。
流れ出したら止まらないこの涙。
でも頑張って笑顔を作ってみた、無理矢理に。


私の言いたいことは伝えたし伝わったと思う。

もうこの場所にいる理由がないからバッグを握りしめて歩こうとした私に。


「 オレは、今の友達関係を終わらせたい。
だから…今日あらためて。 」


バッグを握りしめていた私の手を優しく触れて
私の涙をハンカチで拭きながら


「 結婚を前提にお付き合いしてくれませんか? 」


「 はい! 」


私の言葉を聞いて拓武は頬にキスをした。


私の勘違いから勝手に悲劇のヒロインになっていたけど。

友達関係ずいぶを長くしていたから、
これから恋人になるんだよね?


「 拓武、何もかわらないでいてね。 」


「 もちろん今まで通りだよ。 」


二人で恋人を楽しもうね。




end