「 親友の結婚式なんだよね。
だからドレスが入ってるんだ。 」


私は自分のバッグをパンパンと叩いた。


なんだかビックリした顔の敦哉くん。


「 オレもだよ。
となり街のホテルで…
もしかして、一緒だったりして?
オレの友達は目白っていうんだよ、違う? 」


たしかそんな名字だったようなぁ、
招待状をさがしてみた。


「 そう!目白さんと結婚するんだよね。
私の親友中山雅なんだよね。ビックリ! 」


「 じゃぁ、今日はよろしくだね。 」


私は心の中で雅に感謝していた。
敦哉くんの友達と結婚してくれてありがとうってね。

「 麻ちゃん今付き合ってる人いる? 」


「 いないよ。
今日さがそうかなぁなんてバカなこと考えてたよ。 」


自分の発言にケラケラ笑っていたけど


「 今日さがすならオレにしない? 」


なんだかステキな言葉もらったぞ!


「 オレ、高校の時から麻ちゃん好きなんだよね。
ダメかな? 」


「 じゃ、今日再会したことナイショにしてくれる?
雅にずっと何か言われそうだから…。 」


「 それって? 」


目をまんまるくして私を見つめている敦哉くんに


「 私もあの時から、ずっと大好きです。 」


あっ!
次おりる駅だぁ。

二人のローカル電車、
幸せへ出発しまぁす!





end