オレは今彼女という決まった人はいない。

っていうか
好きな人もいない。

寂しい奴だなぁって
今思った人いるだろう?


寂しい?
二人でいたって
同じことを感じてないと
一人でいるより寂しいんじゃないか?


辛い過去があるのか?
と聞きたそうな顔してるなぁ。

まあ、
過去くらいあるでしょ
生きてきたんだから…。


だから
今は一人の気ままな生活を楽しみたいなぁ。


強がり?
イヤ絶対強がってないよ。



バイトへ向かおうと
バイクにまたがった時に



「 なぁ、温和!
オレの愛しい彼女の友達が
温和をずっと好きなんだってさ。
だからさぁ
今フリーだよな?
一度会ってみないか? 」



「 前から言ってるけど、
今オレ誰とも付き合う気がないし…
でも、
会って…会うだけなら会ってもいいけど、
公哉のためにな!
会う…それ以上はないって言い切るけど、
それでもいいか? 」



「 それでもいいよ。
明日とかいいか? 」



「 あぁ、いいよ。 」