金曜日
康平くんが朝練を休むことなんてなかったのに
校門の前ジャージじゃなく制服のまま立っていた。


「 いづみ、
オレからも書いたから読んだら…
まあ、読んでくれ。 」


私にノートをつきだして
私が受けとると逃げるように去っていた。


[ オレとの別れを決めた理由を読んで。

正直いづみから別れるなんて言われると思ってなかった。

でもこのノートをみて
自分の行動が、いづみを不安にさせていたんだとわかった。

ごめんな。

1、いづみからのメールを楽しみにしていただけで、オレからしなかったのは、ごめん。

2、いづみが友達と約束あると思ってたから誘わなかった、ごめん。

3、恥ずかしかった。
それだけなんだよね、ごめん。



100、オレは二和いづみを大好きなんです。

柏葉康平は
大好きな女の子が彼女になってくれた。
それだけで幸せで。
あまりにも大好きすぎて、上手く伝えることが出来なかった。
オレを大好きなら
もう一度チャンスをください。

これを読んでオレにチャンスをくれるなら、
明日土曜朝9時に校門で待ってるから会いに来てください。]