キンコンカンコン~。



このチャイムが鳴ると
俺のテンションが上がる。


そして、コイツも…。




ガラガラガラっ


「日向~」

金髪になった、俺の大好きなクレハ。


「しょうがないから来てあげたよ。寛人…」


やっぱり絵理も寛人がきになってんじゃねーの?


昼休み、クレハと絵理が
空き教室にやってくるのがここ最近の日常。



あのプチ事件以来、
シオリたちもすっかり大人しくなって、

嫌がらせもなくなった。



隣にちょこんと座るクレハ。



「日向、なんで4時間目いないの?」



「何、寂しかった?」


「そ、そうじゃないけど…さぼってばっかなんだもん。」


「嘘、嘘~
クレハったら授業中日向が居ないから、しょんぼりしてたくせに~」



「ちょっと!絵理!」


なんだなんだ~

クレハはそんなに俺が好きなんか~



ヤベ~ニヤける!



しあわへ~


チュウしたる!



「ん~!!!」


軽くしただけなのに顔真っ赤にして怒る。



「もう!恥ずかしいじゃない!」


「嬉しいくせに…」


「嬉しいけど…」


クククっ


愛されるって素晴らしい。



「あ"~!あんたたち見てるとかゆくなる~。
寛人~付き合おうか私等も…」


「へ…」



「だーから!
付き合ってあげるよ。
クレハみてるとうらやましいってゆうか…」


おいおい~

絵理の奴だいたんなやつだな。



寛人間抜けな面してるし。


「え…絵理さん。
ちょっと待って…俺が好きだって?」


「とっくに好きだったよ。だからその…一生離さないで…」



「離すわけなくね?
てゆうか…絵理好き~」



ブチュウ~



おいおーい…

なんか、このふたり付き合ったんすけど…


「クレハ、今日は屋上行くか。」


「うん。なんか…甘い雰囲気になってるしね…」



俺等のおかげだろ。これ…