龍王と純情お姫様。

日向


俺が目にした光景…


それは、クレハの髪を
面白そうに笑いながら
切り落とすギャル3人。



この野郎…



「てめえ等…俺の女にてを出すとはいい度胸してんな…」



「日向…」



クレハは涙をボロボロ
流している…



「日向が悪いんだよ?」


ハサミを手にしていたのはシオリ。



確かそんな名前。


セフレの関係だったが、
飽きたから捨てた奴。



「てめえ…殴られてえか。あ"コラっ!」


ハサミを奪い返し、
シオリの胸ぐらを掴んだ。

シオリは、自分は何もしてないかのような平気な顔…


「日向が私を相手にしてくれないからだよ?
私とは付き合わねえって言ったのに、こんな子相手にするからだよ…」



「んなの知るか…。
俺はもうクレハ以外興味ねえんだ。お前にしたことは悪かった。だけど、クレハ傷つける奴は女だろうが、容赦しねえ…」



自分の声とは思えねえ
くらい低い声だった。



「…わかったわよ…もうしない…だから…離して…」



シオリを突き放すと
へなへなと座り込んだ。



「俺には何したって構わねえ。ただコイツには何もすんな。お前等もだ…いいな!」



釘を差し、


クレハを抱き上げた。



「日向~グスっ」



「俺のせいで悪かった…」