龍王と純情お姫様。

そういえば、

「絵里と寛人さん最近仲良しだよね？」


「あ…実はさ告られた。」


「ぇええ！！いつ？」


全然知らなかったよ～


「あの日。クレハが連れてかれた日あるでしょ。
絵里が好き～！って言われた。」



「じゃあ…付き合ったの？」



「付き合ってない。
本当はね、好きになりかけてる。だけど…。恐いんだよね。また捨てられるってね…傷つくのは嫌だから。」



「そんな事になったら、
私が許さないよ！」



「フフっ…ありがとうね。
今までさ、何でも良かったんだ。浮気されたって、DVされたって…
側に居れるなら。

だけど、それって本気な恋じゃないんだよね～。


誰かを本気で好きになって恋愛するのも悪くないな～」


本気の恋愛…か。



私は、恋愛なんて興味無かった。


むしろ恋愛する資格なんてないと思ってたから。



「ちょっと、守屋クレハいる！？」


教室でそんな会話していたら、


１年のギャルグループ。
３人組がやって来た。



「アンタ、日向と付き合ってるってマジ？」


これは…なんて答えるべきなのか…


お試し期間です♪


って言ったらダメか…



「クレハは日向の女。
なんか文句あんの？」


私が答える前に、絵理が答えた。



絵理…オーラが恐いよ汗；


「ｱﾝﾀには聞いてないんだけど…。
てゆうか、日向は私と関係持ってるの！私の日向とらないで。ｱﾝﾀが彼女とかあり得ないから！」



私と関係持ってるの…

って…体の関係…か。


何故か胸がチクリと痛む。

私が、黙ったら
ギロリと睨み付け去っていった。



今の気持ち何…。



「なんなのアイツら………って…。クレハどうした？」


「日向は、あんなギャルさんが好きなんだ。
だったら、何で私なんか…なんかムカつく…」



「ムカつくって…
あんたの口から出るなんて…嫉妬してるし～」



「嫉…妬？
ない…ないないよ！
ただ、やっぱりあんなギャルさんと体の関係あるのに私と付き合うってどうかしてるなって…」



「クレハって可愛い奴…

そんなに気になるなら本人に聞けばいいじゃん？
やっぱり日向に惚れたか～」


「惚れた…？ないない！
ぜ～ったいあり得ない！」