「んじゃ、そろそろ解散すっか。」


「お疲れ~っす。
クレハまたな~」


「んじゃね~姫~」

ひ…姫…


皆が私に、挨拶をしてくれなんだか嬉しいような…

恥ずかしいような…



「あいつ等もさ、
いろいろあんだよ。あぁ見えて。」


皆が帰って行くのを
見送りながら日向が話始めた。


「親がいねえ奴。
暴力座卓起こして、誰にも受け入れてもらえなくなった奴。
ヤバイものに手を染めかけたやつとか…」



「俺の事~。」


寛人さんはニッと笑う。


「お前も、いろいろあるかもしんねえけど、辛い思いしてる奴等は沢山転がってんだ。」



そう言う日向の言葉は
心に染みた。


地味に過ごして、
ただ周りの言うとうりにして


自分から、いろいろな
者からにげていたのかもしれない。



こんなにも笑う事が出来て


なんだかスッキリした。




「日向…ありがとうございます。」



「敬語禁止!」


そう言うとまたムニムニ
ほっぺをつままれた。



「いっひゃーい」



「あ?聞こえねえな。」




日向さんの意地悪~