クレハ


気がついたら、
自分の部屋にいた。


ベッドの隅に座る日向がいた。



「日向…。」


「クレハ。
恐かったな。ごめん。」


日向の顔を見た瞬間
抱きついた。



「恐かった…」



日向の匂い。


いい匂いがする。




「ごめんな。
俺、クレハに恐い思いばっかさせてるな。」



「恐かった。
でも、日向が助けに来てくれたから平気だよ。」


「クレハ…
斗真に何された?」



「キス…された。
後は…「やっぱり言わなくていい。」


そう言うと、優しく
口にキスをした。