クレハ


どれくらいたったんだろう…。


うっすら意識が回復してきた。


視界がぼやけるなか目を開けてみた。



すると…


牧田くんが、タバコをふかし私に近づいてきた。



「目、覚めたみたいだな。」


「ここ…どこ…」


「さあ。」


ニヤリと不気味な笑みを浮かべ私を起こす。


そして自分の状況に
やっと気づく。


手と足が逃げられないように拘束されてる。


そして、ここは
日向たちの溜まり場みたいに、牧田くんの溜まり場だ。



「牧田くん…。」


「牧田くんって呼ぶの辞めろ。斗真って呼べ…」


低い声は、相変わらず恐い。


「と…斗真私を帰して。」


「無理だな。
お前は俺のもん。
でもって、お前のだーい好きな日向は俺の手で潰す。」


「日向は、つぶれない!」


私が叫ぶと、
斗真の眉にしわがよって
私の顔をガシッと掴んだ。


「あんま喚くな。
うるさい女は嫌いだ。」


そして…顔が近づいてきてキスをされた。



乱暴に口をこじあけてくる。



必死に抵抗するも、
顔を捕まれてるので動けない。



嫌だ…



日向…



恐いよ。



日向じゃなきゃいや…



涙がポロポロ出てくる。



「ふっ…泣き顔。
そそられんね~。」


涙を舌でなめた後、
私はソファーへ運ばれた。


「斗真さん~ずるいっすよ。その女独り占めなんて。」


この溜まり場にも、
沢山の金髪やら茶髪の人たちがいた。



誰も助けてくれない。




ソファーに投げられ、
私に覆い被さる斗真…


私を見下ろすその顔は…


あまりにも冷酷だった。





「やめて…よ。」


「嫌だね…」


制服のシャツをビリっと破き、ペロリと肌をなめる。

「いやああああ!!」