とはいえ、
隣の席に男いるんだから
こおもしてらんねえな。



クレハは、普通にしててもすぐ男に絡まれるから。



休み時間になり、
教室に戻ってみると…



牧田斗真が俺の席にいる。

しかも、クレハと絵理と
仲良く喋ってやがる。


つか、ほとんどクレハとしか喋っていないじゃないか!


「クレハちゃん日曜日空いてる?僕、西街から引っ越してきたから伊坂街の事はよくわからなくて案内してほしいんだ~」


っチっ…
くっついてんじゃねえ!

「ごめんなさい。
私、彼氏いるから。」


「おいっ…テメエ。
誰の席に座ってんだよ。」


「あ。此処キミの席なんだ。ゴメンね。」


にっこり笑顔を向けられる。


爽やか野郎は好かねえんだよな。



「それと、クレハは俺のだから、手を出したら容赦しねえから。」


「手を出すって、僕はそんなつもりはないよ。
ただ、友達を作りたくて。」


「友達なら、クレハじゃなくていいだろ。
とにかく、日曜日は暇じゃねえの。わかったら消えろ。」



「怖いいなあ~。
そんなに怖い顔ばっかりしてると、クレハちゃんに嫌われるよ?」


なんだコイツ…
なんなんだこの余裕は…

爽やかな笑顔がムカツク。

「おい…コラっ
テメエいちいちムカつくんだよ。」

俺が牧田斗真の胸ぐらを掴もうとした時クレハが俺の手を掴んで止めた…




「日向!喧嘩しちゃダメ。」

クレハは、不安そうにしていた

「っチっ…
クレハ行くぞっ」



イライラするな。