龍王と純情お姫様。

2年の担任の先生は、
笹田洋子先生。


洋子先生は、今年入って来た新任の先生。


今日も綺麗だな~。


「さあ、ホームルーム始めるよ~。今日は、転入生がいまあす!」


先生がそう言うと、


「早く紹介してよ~」

「絶対イケメンだよね~」


そんな女の子たちの声が、
聞こえてくる。



「入って~」


洋子先生がそう言うと、



ガラガラっとドアが開いた。

すると、、


「キャー!格好いい~!」

女の子たちは大騒ぎ。


黒いサラサラの髪で、
背が高くて、眼鏡をかけている。



爽やかな人だ。



「牧田 斗真です。
よろしくね。」


にっこり笑うと、
女の子は、メロメロになっていた。


「牧田 斗真…。」

隣で、何か難しい顔をしてる日向。

寛人さんも首をかしげていた。


「日向?どうしたの?」



「……あ…いや。」


どうしたんだろう。



「牧田くんは、守屋さんの隣の席ね。」


通りを挟んで隣の席に
牧田くんが座る。


「よろしくね。」


「よ…よろしく…」


にっこり笑ってるけど、


何故か私には、日向の方を
睨んでるように見える。



眼鏡の裏側に何かありそうな…