龍王と純情お姫様。


倉庫の中が騒がしいな…


ガラッと扉を開けると…



パンっパンっ!


「あ?何だ??
俺、撃たれた?は?」


乾いた音がいかなりなって、俺は混乱した。


煙だらけだし…


なんなん!?



「誕生日おめでとー!!」



た、誕生日!?



「なー!今日、俺誕生日か。」


クレハの事で、頭がいっぱいな俺はすっかり忘れてた。


「日向、誕生日忘れたの?」


煙が落ち着き、
クスクス笑って俺の前に立つクレハがいた。



「お前がかまってくんないから忘れたの!」



「ハハハっ
ずっと拗ねてたんだよ!日向…。しまいには、浮気してんじゃねえかとか言い出すし~」



「寛人!黙れ。」



「浮気なんかしません!
さ~主役さん、誕生日会するよ~」


クレハがニコニコしながら、俺をソファーへ連れていく。



つか、メンバーもいる。


「翼、桜まで居るじゃねえか!」



「ひ~くんの誕生日会するからってクレハちゃんが!」


まさか…


「これ企画したのお前か?」


「へへっ
お詫びしたかったから。」



マジかよ…


超嬉しい事してくれんじゃん。



俺ってなんてちいせえ奴なんだろう。



嬉し過ぎて、
クレハを抱き締めた。



「きゃああ~苦しいよ~」


「あ~熱い熱いっ
総長、さっさと料理食いましょ~よ。クレハが全部作ったんすよ。」



机に並べられた沢山の食い物たち…



朝から作ったのか…



泣けるわ。