龍王と純情お姫様。

倉庫から帰っても、
クレハはまだ帰って無かった。



「お袋、クレハは?」


「用事済まして帰るらしいわよ?」



「へ~え。」



何で、俺には何にも連絡ないんだよ。



ムカツク。



ムカついて、部屋でタバコを吸う。



煙を吸い込むと、イライラが少し収まる。



クレハと喧嘩なんてしたくねえし。





しばらくして、


「ただいま~疲れた。」

素手に風呂から上がって、部屋着姿のクレハがきた。


「遅かったな。」


「うん…。ちょっと…用事済ませてたから…ふぁ~あ…」

眠そうに、あくびをする。


なんだよ…


用事済ませたら、俺には用ねえって?



「最近かまってくんねえのな…。俺に飽きたか?」


「へ!?そんなことないってば。ゴメンね。」



「もういい…」




そう言って、
反対方向を向いて寝た。