《そりゃ、うちのクラスの男子よりはカッコいいでしょ!
え!?本当に聞くの!?......別にいいけど、聞くのは一人で聞いてね!私は横で見てるから。
ところでさ、千絵ってもしかして先生のこと......本気で好きなの?》
これでよし!
......千絵は何て答えるんだろう?
せめて、恋愛じゃなくて憧れの存在でいてほしい。
"憧れ"だけだとしたら、私は安心してお姉ちゃん達を応援できる。
......私って、何て欲張りなんだろう。
お姉ちゃんの恋は叶ってほしい。
でも、千絵には悲しんでほしくない。
私が千絵の恋を応援できなくて、それがきっかけで千絵が私から離れていくのが怖い。
だけど私は、二人には幸せになってもらいたい。
そう思うと、恋って何て辛いんだろう。
誰かが幸せになる分、他の誰かが傷つかなくちゃいけない。
前に千絵が、「恋をすると世界がキラキラして見えるよ!」と言っていた。
千絵にはゴメンだけど、私にはまったく分からない。
誰かを蹴落として得る幸せなんて、私はいらない。
皆が幸せになればいいのに.......
そう思う私は変なのかな?



