【更新凍結中】禁断恋愛◇堕ちてはならないと知ってても



「はい、コレ。回ってきたよ。本当にこれで最後にしてね」


と、手紙を渡されながら念を押して言われた。


「う、うん。頑張る!」


あぁ、今私きっと変なこと言った。

一体何を頑張るのだか。


そんなことを思いながら、私は千絵から回ってきた手紙を読んだ。


《ねぇねぇ、氷川先生に彼女っているのかな?》


----ドクン


......何それ?

それって、もしかして千絵。先生にコクるつもりなの?


----ドクン、ドクン


ダメだよ。先生にはお姉ちゃんがいるんだから。


心臓が嫌な音を立てる。

私は勿論、お姉ちゃんを応援するつもり。


だけど、千絵は私の大事な親友だから悲しんでほしくない。



私は、ついさっき後ろの子に「もう手紙のやり取りはやめるね」と言ったばかりなのに、やり取りを続けようとした。


だから私は後ろを振り向いて謝った。

「ゴメン。やっぱりまだ続けるかも」


「え!?困るんだけど!!」


「ゴメン!!」


私が言うと、慌てて返事を書いた。


《先生カッコいいから、いるんじゃないの?聞いて見なきゃ分かんないよ》


そうだよ。先生には、お姉ちゃんがいるんだから。


私は、千絵が先生を諦めてくれることを祈って手紙を回した。




ゴメンね。千絵。

私には、千絵と先生の恋を応援することは出来ないの。


......でもね。別の好きな人が出来たら、そのときは絶対応援するから。


だから、今は諦めて......------