【更新凍結中】禁断恋愛◇堕ちてはならないと知ってても



こうして私と千絵が手紙のやり取りを続けていると、後ろの席の子から肩を突かれた。


「あ、あの~。梨絵ちゃん?」


「ん?何?」


「私......。折角の氷川先生の授業だから、先生を見ておきたいの。だから、あんまり手紙のやりとり続けるのやめてくれない?」


「ご、ゴメン。じゃあ、この次で終わるね」


あぁ、この子もあの先生のファンなのね......。

なんて少~しだけ呆れながらも謝って、手紙のやり取りを終わらせようとすると、後ろの子が付け足してきた。


「それに、先生にバレたら皆の前で手紙読まれるんじゃない?どうせ手紙の内容は先生のことでしょ?」


「う、うん。ありがとね。そうする」


あちゃ~。確かにバレるとヤバイかも。

しかも、手紙の内容もバレちゃてるしね。


でも、こんなにイケメンの先生に彼女(候補)がいることを知ったら、どんな反応するのかな~。


早くお姉ちゃんと先生がくっついちゃえばいいのに!

そうすれば、私も学校で先生を冷やかせるし!





......そうやって、このときの私はお姉ちゃん達の恋を"応援する"立場だった。