すると、今度は投げずに後ろから回ってきた。
あぁ......ずっと手紙のやり取り続けてたら、後ろの子に迷惑かかるんじゃない?
と思っても、私は手紙の隅っこに返事を書いた。
だって、こうして手紙を書いてた方が眠気が飛びそうな気がするし。
それから私達は、先生の話ばっかり手紙でしていた。
主に千絵からくる手紙の内容は、いつも私に話している内容ばっかりだった。
《先生になびかないのは、この学年で梨絵ぐらいじゃない?》
とか。
《先生の授業なのに寝ちゃうのはもったいないよ!!折角あのイケメンを拝めるのに!!》
とか。
もう!このくらいだったら、休み時間にでも話してくれればいいのに!
と思いつつも返事を送っちゃう私も馬鹿なんだけど......。



