でも...現実は現実なんだ。夢なんかじゃすまされないんだ。 これで.....良かったんだ。 仮に千絵が先生に告白して、そこで真実を言われちゃうよりは、私の口から聞いたほうがきっと痛みも少ないはずだ。 私はそう勝手に解釈していた。 空は相変わらず晴れていた。 これで良かったんだよ! 私は自分に言い聞かせ、屋上を出た。 でもね、何故だろう? これで良かったはずなのに、何故か胸がズキズキと痛むんだ。 私にとって一番大切なのは誰なんだろう?