「スゴいですね!!」

沙羅が言う


「わーい、人気者だ〜!」


クーニャが幸大に駆け寄る



「幸大君、スゴいでしょ?

褒めて、褒めて!」


「はいはい…。


クーニャはスゴいよ。」


幸大がクーニャを撫でる

「スゴいよ!」

幸も幸大の真似をしてクーニャを撫でる


「もぉ〜!

幸君、かわいー!!」


クーニャが幸を抱き締めて頬擦りする




「何だか平和だね…」

優衣が言う


「ちょっとうるさいわよ?」

姫野が言う

「こう言うのは賑やかって言うんだぞ?」

マリアが言う



「ああ…どうやら、さらに賑やかになりそうだ。」

華乃が言う



バタンッ!

ドタドタドタ…


玄関から誰かが走ってくる



「うわぁーん!

華乃ぉ!!」


「うわっ!?」


瑞希が赤ん坊を抱いたまま華乃の胸に飛び込んでくる


「離婚しちゃったよぉ〜!」

瑞希が泣く



「まったく…赤ん坊が危ないからいったん預かってあげるわ。」


アゲハが瑞希から赤ん坊を預かる


「で…何が?」

華乃が瑞希を座らせて言う


「この前、結婚したでしょ?」


「ああ。

式にも出たから覚えているよ。」

華乃が言う


「その夫が借金と娘を残して出ていったの!!」


瑞希が言う

「な!?

本当か!?」


「うん…。

最近は冷たくて…この前離婚してくれって…



で…離婚したら借金があるのがわかって…

でも音信不通で…」

「借金はいくらくらい何ですか?」

沙羅が言う


「2000万…」


「ぶっ!?

半端ないにゃ〜…」

クーニャが言う



「実家は頼りたくないし…

でもこの子は育てたいし…」


瑞希が赤ん坊を見ると幸が赤ん坊に近づく