ハーレム ブラッド2

「君は東大に受かることを何かに対する勝利ととらえたのだろう?


確かに、私も東大に受かることを勝利と考えた。


特に私を、そして幸大君を侮辱した君が落ちて、私が受かる。


それは君を見返すことのできる勝利の象徴だ。




だから、私がこんなことを言ってもまったく説得力がないが…


幸大君と出会い、恋に堕ちて、好きになり、恋人になって…


まぁ…見ての通り普通の男女の付き合いとは違うが…



だが…わかったことがあるよ。


ここにいる皆と幸大君のことで少しだけ、小さな競い合いで勝利を求めた時もある。


だけど…勝利ではダメなんだよ。

うまくは言えないけど…勝利じゃないんだよ、生きると言うのは。」


華乃が話ながら細かく破った受験票を手から放すと風がさらっていく


「何を言ってるのよ!!

勝利が全てよ!!


私は生まれながらに勝利を強要されてきた!!

両親も、教師も常に私に勝利を求めた!


勝利することでしか私は必要とされなかった!!


なのに…なのに…

弟が生まれてからは違う!

女の私より、家を継ぐ男が生まれから私は必要とされなくなった!!


勝利しても無駄なの!

だけど…誰かに必要とされるには誰かに勝たないとダメなの!

利用されてるとわかっても!!


昔、私が冬木さんに勝ったのに…

センターで久々に会ったあなたは幸せそうだった。


あなたは負けて私たちから追い出されたのに…あんなにも幸せそうだった!!


だから、また、あなたを敗北させないと…


あなたに勝たないと私はまた不幸になるから…」


瑞希の心は壊れそうなくらいもろくなっていた