「お邪魔しまーす。」


優衣と沙羅がやって来た


「いらっしゃい。

沙羅はいつも会ってるけど、優衣は久しぶりだな。」

幸大が言う


「幸大君…会いたかったよぉ〜」


優衣が抱きつく


「俺も会いたかったです。」


「幸大君…」

「優衣。」


二人の顔が近づき始める



ヒュパンッ!


「きゃぁっ!?」

「うぉっ!?」



幸大と優衣の顔の間を何かが横切った


「って…包丁が壁に刺さってるし!」

幸大が言う


「すみません、手が滑りました。」

咲子が壁に刺さった包丁を抜きながら言う


「手が滑ったってレベルかよ!?」


「本当ならば幸大さんの唇を切り落とすはずだったのですが…手が滑って外してしまいました。」


「そういう意味で滑ったのかよ!!

ある意味、手が滑ったおかげで助かったな。」


幸大が言う



「やっぱり皆が揃うと賑やかですね。


早く華乃さんもまた皆と一緒に過ごせる日が来てほしいです。」


沙羅が言う


「はぁ…

沙羅の可愛さは落ち着くなぁ…」


幸大が沙羅を抱きしめ頭を撫でながら言う


「あぅ…」


沙羅は顔を真っ赤にしながら嬉しそうに笑う


〜♪


「あ、電話だ。」

幸大が携帯を取って別室に行く