「まったく…貴様はままならぬ。」
王が言う。
「ただ…絶対に泣かせたくない、悲しませたくない奴らがいるんだ。
そいつらを不幸にさせたくない。
でもそいつらは俺が幸せじゃないと嫌だと言う。」
「「…」」
姫野たちは少しだけ口元を緩める。
「だからさ…俺はそいつらを幸せにしなくちゃならないし、俺自身も幸せにならなくちゃいけないんだよ。」
幸大が少し照れながら頭を掻いて言う。
「ははははははは!!」
王が高らかに笑う。
「何だよ?」
幸大が言う。
「己のために幸せになろうと足掻く者共は多い。
ここに集った余の忠実な家臣もまた然り。
余に仕えることに幸せを感じる者、余に仕えることで何らかのメリットによる幸せを得る者…様々だ。
だがな…そう簡単に居るものではないぞ。
誰かのために幸せにならなければいけないと言う者はな。
それも…自分が幸せになるために幸せにならなければいけない…
聞けば矛盾しているようでそうではない。
面白い男だな。」
王が言う。
「父よ…
今ならまだ間に合います。
人間と共に歩めとは言いません。
ですが、幸大ともに歩むのであれば…幸大は父上を生かして…」
「我が息子…ヴァンよ、余はこれでよい。
幸せを求めずに生きてきた長き時が取り返しのつかないほど永い時にならなくて良かった。
今、死ぬことが余にとっての最高の幸せなのだよ。」
「父上…」
王が言う。
「ただ…絶対に泣かせたくない、悲しませたくない奴らがいるんだ。
そいつらを不幸にさせたくない。
でもそいつらは俺が幸せじゃないと嫌だと言う。」
「「…」」
姫野たちは少しだけ口元を緩める。
「だからさ…俺はそいつらを幸せにしなくちゃならないし、俺自身も幸せにならなくちゃいけないんだよ。」
幸大が少し照れながら頭を掻いて言う。
「ははははははは!!」
王が高らかに笑う。
「何だよ?」
幸大が言う。
「己のために幸せになろうと足掻く者共は多い。
ここに集った余の忠実な家臣もまた然り。
余に仕えることに幸せを感じる者、余に仕えることで何らかのメリットによる幸せを得る者…様々だ。
だがな…そう簡単に居るものではないぞ。
誰かのために幸せにならなければいけないと言う者はな。
それも…自分が幸せになるために幸せにならなければいけない…
聞けば矛盾しているようでそうではない。
面白い男だな。」
王が言う。
「父よ…
今ならまだ間に合います。
人間と共に歩めとは言いません。
ですが、幸大ともに歩むのであれば…幸大は父上を生かして…」
「我が息子…ヴァンよ、余はこれでよい。
幸せを求めずに生きてきた長き時が取り返しのつかないほど永い時にならなくて良かった。
今、死ぬことが余にとっての最高の幸せなのだよ。」
「父上…」

