ハーレム ブラッド2

「何?

効かないのか!?」

マリアが言う。




「何だと!?

ならば…奥の手だ。」

王が懐から拳銃を取り出す。



「人間の道具を使うのは避けたかったが…」


パァンッ!


王は女性吸血鬼の額を撃ち抜いた。

パァンッ、パァンッ、パァンッ…



そのまま残りの女性吸血鬼も撃ち抜いた。



「これでも…平気か?」


女性吸血鬼は弾丸が貫通せず脳の部分に残っていたため回復できずに仮死状態に陥る。



ドクンッ…ドクンッ…


幸大の心臓が高鳴る。


「てめぇ…」

幸大が王を睨む。


「まずいわよ!

幸大が暴走するわ!!」

姫野が幸大を止めようとする。


ガシッ!

「幸大さんは…大丈夫です。」


咲子が姫野の手を掴んで止める。




「でも…」


スッ…

幸大が女性吸血鬼に指先を向ける。

「ブラッド・ニードル…」


ドシュッ!

幸大が指先から伸びた鉄血の棘で女性吸血鬼の額を貫く。


キンッ…

女性吸血鬼の後頭部から弾丸が落ちた。


弾丸が取り除かれると幸大が棘を引っ込めた。


残りの女性吸血鬼たちにも同じようにする。


シュゥゥゥゥゥッ…

女性吸血鬼たちは弾丸が取り除かれると回復した。



「敵に情けを掛けるか…

くだらん。」

王が言う。



「お前が…少しでも人間に理解があったなら…ヴァンみたく、仲良くやれると思ったが…ダメだ。


お前は…この手で、その永遠の命を終わらせる!」


ギンッ!

幸大の眼が白銀に光る。


バサッ!

翼が風を巻き起こす。

爪が風を斬る。



が…牙が現れない。



「ブラッド・クロウ!!」


ザシュッ!


吸血鬼の王へ幸大の猛攻が始まる。