ハーレム ブラッド2

数分後



「ふむ…余興にもならんかったか。」

王が床に倒れる300人のVAPの精鋭たちを見下ろして言う。


「クーニャ!

それ私のだ!!」

マリアがクーニャの皿を奪おうとする。

「早い者勝ちだよぉ〜!」

クーニャが言う。


「食事くらい静かにしなさいよ。」


姫野が言う。


「あ、幸大君…ついてるよ?」

優衣がティッシュで幸大の口元を拭く。



「美味しいですね。」

沙羅が言う。


「こんな時に言うのも何だけど…幸大のマイペースが皆に蔓延してない?」

朱鳥が言う。


「まぁ…幸大さんありきで私たちは動いてますからね。」

咲子が言う。


「仕方ないさ。

むしろ、必然だろうな。」

華乃が言う。


「ふふふ…

幸大様の色に染められたわね…」

アゲハが妖しく笑いながら言う。



「この雑魚どもを…殺しても良いですか?」

巨大吸血鬼が王に訊ねる。



「構わん…殺せ。」




「待った!」

幸大が言う。


「何か?」

王が言う。


「腹も一杯になったし…食後の運動がてら相手をしてもらおうか?」


幸大が言う。


「良かろう…

この者から先に倒せ。」

王が言う。

「御意!!」

巨大吸血鬼が幸大を睨む。



「父さん…今のうちにVAPの人たちを逃がして。」

姫野が言う。


「しかし…」

「まだわからないのですか?


VAPの精鋭でも吸血鬼の王は愚か、その手下にすら敵わないんです。


人質に使われてしまえば幸大さんは手出しができません。



早くしてください。」

咲子が言う。



「わかった…


動ける者は動けない者を連れて外へ。


待機場所で医療班が輸血用の血を用意して待っている。」

榊パパが言う。



精鋭たちは貧血状態でありながらもフラフラと退却する。


「父さんは行かないの?」

姫野が言う。



「娘を置いて逃げる私ではない。

それに…彼の姿を見届けたい。」

榊パパが言う。


「幸大をこんなことに巻き込む元凶になったのが私や父さんだから?」

姫野が言う。


「確かに…姫野が幸大君の血を吸おうとしなければ、彼がこんなことに巻き込まれることはなかっただろうが…


それとは別に私は…見たいのだよ。」


「何を?」

「将来の息子の晴れ姿をな。」

榊パパが少し照れながら言う。


「晴れ姿って言うには血生臭いわよ?」


「血生臭くない晴れ姿は、娘の結婚式の時に見るから良いのだよ。」

榊パパが言う。