「さて…冬木さんの話は?」

姫野が言う。

「私のは話というようなモノではない。」

華乃が言う。

「なら…何ですか?」

咲子が言う。


チャッ…

華乃が中指で眼鏡の位置を直す。


「君たちに宣戦布告だ。」



ザァーッ!

強めの風が通り抜けた。


「…。

どーいう…意味かなぁ?」

クーニャさえもが殺気立つ。

「彼にはまだ言わないで欲しいんだが…


私は岡田君が好きなんだ。」

「え!?」

「そんな…」

「マジかよ…」


優衣、沙羅、マリアが驚く。



「そう…

それは、正々堂々と私たちに挑むための宣戦布告かしら?」

姫野が言う。

「まさか。

君たちとでは約1年、彼との付き合いに差がある。

だから、この宣戦布告は忠告の意味を持つと捉えてもらいたい。


私はどんな手を使ってでも…彼に愛してもらう。


もちろん、今の君たちみたいな関係の1人になるのが最初の目標だが…

最終的には君たちを蹴落としてでも…


私の言わんとすることはわかってもらえたと思うが?」


華乃が言う。


「どんな手を使ってでも…とは、物騒ですね。」

咲子が言う。