ハーレム ブラッド2

『先が見えぬ恐怖。』


「え?」

幸大がヴァンの方を見る。



『吸血鬼の王は不老不死だ。

余は…200年生きた頃だろうか…


ふと、思ったのだ。


この先は何なのだろうか…と。


人間は良い。


たかだか100年あるか無いかの人生を懸命に生きている。


吸血鬼から見たら本当にわずかな時を…


たかが100年に全てを賭けて生きているのだからな。



吸血鬼の王は血が少なくなろうとも…王血と言われる不滅の血液がある。

そのため絶対に死なない。


王血を普通の吸血鬼や人間が体内に取り込むと全ての血液が吸収されたうえに…王血が体に適合せずに死んでしまう。




だから…余はこう思っていた。


幸大の中に入った余の王血は幸大の無限の血液を吸収しているだけであり…

仮に幸大の能力が消えたならば幸大の血液を吸収し…幸大の体に適合せずに幸大は死んでしまうのではないか…と。



王血は血液を吸収するためにその血液と適合する。



王血はどのような血液にも適合できる能力があるからな。


だから…幸大の血液に適合しているだけだと思った。

最初のうちは体には適合していないとわかっていた。


幸大の血液にのみ適合し…体には適合していないと。


血液に適合さえしていれば吸血鬼の能力は得られるからな。』

ヴァンが言う。