ハーレム ブラッド2

「…。

つまり…全ては吸血行為のための能力であって、本来はする側でありされる側にはならない吸血鬼はその能力の本分からは外れていて、且つ吸血鬼から血を取っても少量であり同族殺しの汚名も付く。



だから…吸血鬼相手には使っても役に立たない、利益を生まない能力のため、吸血鬼も防ぐ手立てもなければ防ぐ必要もなかった。」

咲子が言う。


「幸大君のようなイレギュラーが現れるまでは。」

華乃が言う。


「でも、幸大さんは私や先生やクーニャさんの能力には反応してますけど、

姫野さんやマリアちゃん、咲子さんの能力に反応したのは見たことないですよ?」

沙羅が言う。


「当然ですよ。

私は幸大さんに心から愛してもらいたいのにその心を破壊してどうすると言うのですか?」


咲子が言う。


「…。

私は…幸大に一度はこの能力を使ってるわ。」

姫野が言う。

「いつ?」

幸大が言う。


「吸血鬼として、初めて幸大に迫った瞬間よ。



幸大は吸血鬼である私に恐れずに反撃をしたわよね?」


「あ!!

そうか…

まぁ…姫野に詰め寄られた時は、こんな美人が詰め寄るなんて何かあるな…とは思ってたけど、戦おうって気持ちはなく、無意識に反撃してたと思う。」


幸大が言う。


「きっとあの瞬間に恋に落ちたのかも知れないわ。



それにしても、吸血鬼に成り立てだった私の能力にも反応するなんて、本当にあんたは吸血鬼の能力に作用されやすいわね。」

姫野が言う。