「岡田君がいない状態で君たちが揃っているのは都合が良いから…かな。」

華乃が言う。

「どういうこと?」

優衣が言う。

「私の話よりも、楠木さんの話の方が先です。

楠木さん…続きをどうぞ?」

華乃が言う。


「と、とにかく!!

何であなたたちはあの男と一緒にいるのかを聞いてるのよ!」

朱鳥が言う。

「好きだから、だよ?」

クーニャが当然の様に言う。

「は?

でも…あの男はあなたたちに手を出すような男なのよ!?」


「幸大が甲斐性なしの浮気性なのは私たちは全員知ってるわ。」

姫野が言う。


「さらにはヘタレでチキンだ!!」

マリアが言う。

「ですが私たちはそれに関して文句は一応は言いますが…半ば諦めてますから。」

咲子が言う。

「惚れた弱み…って言うのかな?」

優衣が言う。

「だって…私たちは幸大さんがどんな人でも…好きですから。」

沙羅が言う。


「…。」

朱鳥が言葉に詰まる。


「あなたが幸大さんを嫌いなのは構いません。


むしろ、幸大さんに群がる可能性が一つ消えるので大歓迎です。


ですから私たちのことには一切、干渉をしないでください。


もし…私たちの邪魔をするなら…永遠に後悔させます。」


ざわっ!


咲子の殺気が朱鳥を一瞬包み込んだ。