数分後


「この学校のセキュリティはどうなってんだよ…」


幸大が目の前の瑠奈、ヴァン、ダリシスを見て言う。


「幸大君…詳しい話はヴァンから聞いたわよ。

大変だったわね。」

ダリシスが言う。

「吸血鬼の能力とその対処法…お姉さんが手取り足取り教えてあげるわ。」

瑠奈が言う。

「お母様…幸大に変なことしたら許さないから!!」

朱鳥が言う。

「でも…ただじゃ教えられないかも知れないわよ?」

瑠奈が言う。


「な!?

それが娘に言うセリフ!?」

朱鳥が言う。


「親しき中にもギブアンドテイク有りって言うじゃない。」

瑠奈が言う。

「言わないわよ!!」




「さて…吸血鬼の能力だけど…


それぞれの眼に能力があるのは知ってるわね?

それぞれの名前は知ってる?」


瑠奈が言う。


「ああ。

鮮血の闘争、黄昏の欲望、蒼月の残虐、翡翠の解放…


そして、金色の支配。」


『!?

幸大…それをどこで知った?』

ヴァンが言う。


「暴走する直前、意識が途絶える直前に頭の中に聞こえたんだ。


いつもは最初の4つだけだったんだけど…あの時は金色の支配まで…」

幸大が言う。


『そうか…。

邪魔して悪かった。

瑠奈、続けてくれ。』