ハーレム ブラッド2

「つまり、新しい有力な情報は得られなかったと言うことですか…」

華乃が言う。

「いえ…1つだけ。」

男性が言う。


「何かしら?」

アゲハが言う。

「幸大さんが戦えば吸血鬼の王を倒せると言うことです。


先ほどは王が撤退しましたが…あのまま逃がさずに戦ったのならば確実に…圧倒的に勝てますよ。


余裕綽々とも言えます。」



バンッ!

「あんたたち、それ、本気で言ってるの!?」

隣のテーブルに居る朱鳥がテーブルを思いきり叩いた。



「…何かお気に障ることでも?」

男性が言う。

「あなた方は先ほどの幸大様の姿を見ていらしたのですわよね?


でしたら…余裕綽々などと言う言葉が出るはずがありませんわ!!」

アゲハが怒鳴りコップを掴み男性に掛けようとする。


ガシッ!!

姫野がアゲハの腕を掴みそれを止める。


「アゲハ…あんたはもっと冷静だと思ってたわ。」

姫野が言う。



「幸大様が目を覚まさないから…少し動揺しただけですわ。」

アゲハが鎮まる。

「いっそのこと…水を掛けてしまえば私も怒りが薄れて気が楽だったのだがな。」

華乃が眼鏡を中指でクイッと上げる。






「幸大君…起きてよ。」

クーニャが言う。


「まったく…いつまで寝てんだよ。」

マリアが言う。

「皆…幸大が起きてないと調子出ないわね。」

朱鳥が言う。



「…。」

優衣がテーブルの下をくぐって幸大の寝ている長椅子の方へと移動した。