ハーレム ブラッド2

「幸大…」

姫野が幸大の名を呼ぶ。

「が…あ…ぐ…」

幸大が苦しそうに呻く。

パァンッ!


幸大の血液が風船の様に弾け、辺り一体を染めた。


「おい…どうすんだよ、これ。」

俊が言う。

「いってぇ…」

行正が目を覚ました。


「うぉっ!?

なんじゃこりゃ?」

行正が驚く。


「これは他の者がくる前になんとかした方が良いだろうな…」

華乃が言う。

「私…血を流し過ぎて動くの辛いにゃ…」

クーニャが言う。

「私もだ…

首を斬られたからかなり出血したな…」

マリアが言う。


『そなたら…いったい何があった?』

ヴァンの気配が現れた。


「ちょうど良かったわ。

ヴァン…この周囲の血を片付けてほしいんだけど。」

姫野が言う。

『幸大の血か…』


ギュルルル…

血が幸大の体内に戻る。


『服についてるのも戻しておくか。』

ヴァンが言う。


「あ…幸大の服が破けてるけどどうしよう?」

朱鳥が言う。

「我々が何とかしましょう。」

スーツを着た男性が数人現れる。


「どちら様ですか?」

優衣が言う。


「我々はVAPの者です。


本来ならば吸血鬼の王を追っていたのですが…あなたたちと吸血鬼の王が戦闘を開始したので一般人を近づけないように封鎖しておりました。」

男性が言う。


「どうりで…私たち以外にも修学旅行生が居たはずなのに見当たらなかったわけね。」

アゲハが言う。


「幸大さんを一先ず休ませましょう。


外へ出ますのでお着替えになってください。


幸大さんはこちらで着替えさせますので。」

周りの男性たちが一歩前に出る。


「結構。

幸大君は私たちで着替えさせる。

こんな状況で幸大君を見ず知らずの者に任せては置けないからね。」

華乃が言う。


「わかりました。

出口でお待ちしてます。」


「俺らも?」

行正が言う。


「あ…うん。

あまりバラバラにならない方が良いから出口で待ち合わせにしましょう?」

優衣が言う。


「はぁ…なんか面倒なことになっちまってるな…」

俊が言う。


「あんまり嫌がってるようには見えねぇぜ?」

行正が言う。


「まぁ…刺激のねぇ毎日よりは楽しいからな。」

俊が笑いながら言う。