ハーレム ブラッド2

ホテル



『そう言うわけで気を付けてくれ。』

ヴァンが説明を終える。


「ったく…また厄介なことになってるな。」

幸大が言う。


「ただ…相手が吸血鬼の王ってことは相当手強いわね。」

姫野が言う。

「幸大君なら大丈夫だよ。」

クーニャが言う。


「幸大も吸血鬼の王なんだし、むしろ、幸大の能力がある分、幸大の方が有利じゃないか?」

マリアが言う。


「確かに、アドバンテージがあるわよね。

てか、先生にも言った方が良いんじゃない?」

朱鳥が言う。


「でも、ヴァンの話から想像するに…相手は吸血鬼のことを熟知してますし、どうやら戦闘経験もあるとお見受けしますわ。



そして、人を殺すことに何の抵抗もない。


そのような方が相手に…幸大様は些か優しすぎるので、アドバンテージがこちらにあるとは言い切れませんわ。」

アゲハが言う。


「ヴァンの言う通り…私たちは幸大君の枷でしかない。


足手まといとはなんとももどかしいな。」

華乃が言う。


「とにかく、優衣には後で言っておくとして…

咲子には、了解と伝えてくれ。」

幸大が言う。

『うむ。


そなたには余の一族のことに巻き込むみたいで申し訳ない。



そなたが吸血鬼の王となったのも…

今回のことも…』


「ヴァン…

吸血鬼の王ってのはなってみたら意外と悪くない。



それに…少しくらい騒がしい人生じゃなくちゃ、永遠を生きていくんだから飽きちまうだろ?」

幸大が言う。


『そう言ってくれると救われる。


では…よい旅行を。』



ヴァンの気配が消える。


「で…どうするの?」

姫野が言う。


「どうしようもねぇだろ?

俺やお前らに危害を加えないならどーでも良いし、危害を加えるならぶっ倒す。」

幸大が言う。

「でも人間を全滅させようとしてるんでしょ?」

クーニャが言う。


「まぁ、アゲハと朱鳥と華乃にさえ手を出さなきゃ、人間を全滅させようと、世界征服しようと…どーでもいい。」


幸大が言う。

「お前なぁ…家族とかはどうすんだよ?」

マリアが言う。


「まぁ…なんとかなるさ。」

幸大が言う。



「幸大君…口では何とでも言えるさ。


どうせ君は素っ気ないフリをして…吸血鬼の王から何もかもを救おうとするくせに。

君の天の邪鬼は朱鳥君とタメを張れるよ。」

華乃が言う。



「な!?

私は別に…」

朱鳥が反論しようとする。


「ま…良いんじゃないか?

朱鳥と俺は似た者夫婦(予定)ってことだ。」

幸大が言う。

「な!?

そんなこと言われたら…反論なんかできなくなるじゃない…。


てか、咲子も同じことを言ってたじゃない。」

朱鳥が言う。


「幸大様…私たちにできることは?」

アゲハが言う。


「…側にいてくれ。


それだけで良いとは言わないけど…危険なことになるかも知れないけど最低限、それだけは頼む。」

幸大の言葉に全員が頷いた。