ハーレム ブラッド2

「…。

お話は終わりましたか?」

咲子が言う。


『ああ…』

「話を要約しますと…

ヴァンの父親が…

吸血鬼の王が肉体を得て完全復活した、ということですね?」

咲子が言う。

「完全復活以上だ。


追跡部隊の報告によるとヴァン殿の祖父と父上の血液を混ぜて、父上の遺体に入れたそうだ。


血液の割合から言えば…ヴァン殿の父上の方が多いため本質は父上に似ているが…


噂によればヴァン殿の祖父は非常に冷酷であり、人間嫌い。

そのあたりの性格が強く出てしまう可能性がある。





とにかく、相手が吸血鬼の王では我々も簡単には手出しできない。


手を出した所で無駄死にするだけなのは灯を見るより明らかだ。



だから、今すぐにでも幸大君に…」




「ダメです!!」

沙羅が下を向きながら拳を握って言う。


「沙羅さん…」

咲子が沙羅の肩を優しく抱く。


「沙羅ちゃん…どういう意味だい?」

榊パパが言う。

「ダメです…


幸大さんをこれ以上危険なことに巻き込まないでください。


幸大さんだって、元は普通の人間で…巻き込まれて吸血鬼の王様になっちゃって…

これ以上幸大さんを巻き込まないでください!」

沙羅が言う。